
近年は樹木葬の需要が増えており、多くの人が「自分の希望に合うお墓」として樹木葬を選んでいます。
2023年度の調査では、はじめて樹木葬の購入割合が過半数を越え、二人に一人が樹木葬を選ぶ時代となりました。
このような時代の変化に合わせ、多くの人の希望に沿うお墓を提供する目的で、樹木葬を導入する寺院も増えています。
この記事では、樹木葬の需要が増えている背景や人気の理由、寺院が樹木葬を導入するメリットと流れについてくわしく解説します。
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樹木葬の需要は年々増加している
樹木葬の需要は2018年頃から徐々に増加しており、一般墓ではなく、樹木葬を選ぶ人が増えています。
2023年の「第14回お墓の消費者全国実態調査」によると、2022年度の樹木葬の購入者割合は51.8%となっており、樹木葬の人気が高いことがわかります。
2018年度以降のお墓の購入割合の推移は、以下のようになっています。
年度 | 樹木葬 | 納骨堂 | 一般墓 | その他 |
---|---|---|---|---|
2022年度 | 51.8% | 20.2% | 19.1% | 8.9% |
2021年度 | 41.5% | 23.4% | 25.8% | 9.3% |
2020年度 | 46.5% | 19.4% | 26.9% | 7.1% |
2019年度 | 41.5% | 24.9% | 27.4% | 6.1% |
2018年度 | 30.0% | 24.8% | 41.2% | 4.0% |
この結果を見ると、2018年度には約40%だった一般墓購入者の割合が、2022年度は約20%と半減しており、一般墓を選ぶ人が年々減少しています。
一般墓の需要が減り、樹木葬のような新しいタイプのお墓を選ぶ人が増加している理由としては、「現代の人が抱えている、お墓についての様々な悩みを解決できるから」と考えられます。
多くの人がお墓について抱える悩みとは?

現代の人の多くは、お墓について以下のような悩みを抱えています。
- お墓の承継者がいない(子どもがいない・独身など)
- 子どもに金銭的な負担をかけたくない
- 自分の好きなお墓で眠りたい
これらの悩みは、樹木葬の需要が増えている理由にも繋がっています。まずはそれぞれの悩みについて詳しく見ていきましょう。
お墓の承継者がいない
従来のお墓は、親から子へと、血のつながりをもとに先祖代々引き継がれるものです。
しかし、近年は少子化や生涯未婚率が高くなっており、お墓の承継者がいないため一般墓を継承できないというケースが増えています。
また、一般の人と同様に「承継者がいないため墓じまいをせざるを得ない」と悩む檀家の人も多くなっています。
このような人々にとって、お墓の承継者が不要な樹木葬は、悩みを解決してくれるお墓といえます。
金銭的な負担がかかる
一般墓は「墓地の永代使用料」や「墓石の建立費用」、そして「毎年のお墓の管理費」が必要ですが、これらの費用負担が難しいという人が増えています。
樹木葬は、お墓の管理料を最初に一括で受取り、毎年の費用負担が不要な仕組みです。
そのため、金銭的な悩みを抱える人にとって、樹木葬は継続的な費用の心配が不要な、安心して眠れるお墓になっています。
また、近年は金銭的な事情から檀家を継続できないと悩む人も増えていますが、。樹木葬は「檀家をやめざるを得ないが、慣れ親しんだ寺院で眠りたい」と考える人の受け皿にもなっています。
樹木葬は、長年お世話になってきた檀家の方の悩みを解決するお墓であるともいえるでしょう。
自分の好きなお墓で眠りたい
近年はお墓に対する考え方も変化してきており、以下のような希望を持つ人も増えています。
- 自分だけのお墓で眠りたい
- 思い出がある場所で眠りたい
- 明るい雰囲気のお墓で眠りたい
今までは先祖代々のお墓に入ることが一般的でしたが、近年は「自分が選んだお墓で眠りたい」と考え、樹木葬などを選んで生前購入する人も増えています。
現代は、「家」ではなく「個人」の考えが尊重される時代であり、一般墓だけではニーズに応えられないという現状があります。
樹木葬は、さまざまな人の希望に応えられるお墓といえます。
樹木葬が選ばれる理由

前述の通り、多くの人が「お墓の承継者がいない」「お墓にお金をかけられない」など、お墓に対してさまざまな悩みを抱えています。
このような悩みを解決できるお墓として「樹木葬」の人気が高まり、需要が増えているという現状があります。
ここでは、樹木葬が人気の理由を具体的に紹介します。
自然に還って眠れる
樹木葬は樹木や草花を墓標とし、四季折々の自然に囲まれて眠れるため「亡くなったら自然に還りたい」という、自然回帰の希望を叶えられるお墓です。
また、墓石がなく墓地や霊園が明るい雰囲気のため、残された人が前向きな気持ちでお墓参りしてもらえることも、樹木葬が人気の理由となっています。
お墓の承継者がいなくても安心できる
樹木葬は永代供養のため、亡くなった後も寺院や霊園が永代にわたって供養や管理をします。
樹木葬は一代限りのお墓なので、子どもがいない人や独身の人など、お墓の承継者がいない人にも、安心して眠れるお墓を提供できます。
高額な費用がかからない
樹木葬は、墓石を建立せず比較的安価なことから、「お墓の費用をおさえたい」という希望に応えることができます。
樹木葬には「個人型」「集合型」「合祀型」があり、費用相場は約10万円~80万円となっており、個々の希望に応じたお墓を選んでもらえます。
個人として自由にお墓を選べる
樹木葬は、先祖代々引き継ぐ必要がない、一代限りのお墓です。
そのため、樹木葬の立地や雰囲気、樹木の種類などを考えながら、個人の希望に応じたお墓を自由に選べるというメリットがあります。
宗旨や宗派も不問で、なかには友人やペットと一緒に眠れる樹木葬もあります。
近年はお墓に対して様々な希望を持つ人が増えていますが、一般墓は現代の人の多様なニーズに応えられないという現状があります。
樹木葬は「一般墓ではないお墓で眠りたい」と考える人に対しても、安心して眠れる場所を提供できます。
お墓を生前購入できる
樹木葬は、生前購入が可能なお墓です。自分の希望をかなえられるようなお墓を生前にじっくりと探し、購入できるというメリットがあります。
樹木葬は一般墓に比べて比較的費用が抑えられているため、生前購入しやすいという特徴もあります。
また、お墓を生前購入すると「眠れる場所がある」という安心感が生まれ、死後に対する不安が軽減されます。
お墓を生前購入した人に対して、セミナーなどの対話を定期的に行う寺院も増えており、お墓の購入を機に仏教の教えに触れられたという人も多くなっています。
寺院側としても、檀家以外の方とも、新しいつながりを作れるというメリットがあります。
エータイの樹木葬は、寺院経営者の方の日常を変えることなく、新しい取り組みを始められることが大きなメリットとなっています。寺院ごとに最適な提案をさせていただくので、まずはお気軽にご相談ください。
樹木葬以外の新しいお墓の需要も増えている
樹木葬は非常に需要があるお墓の種類ですが、以下のような新しいタイプのお墓も増えています。
お墓の種類 | 特徴 |
---|---|
永代供養墓 | 個別型・集合型・合祀型があり選べる |
納骨堂 | 屋内にお骨を安置できる |
散骨 | 海や山・宇宙にお骨をまいて還す |
手元供養 | お骨を自宅で管理する |
一般的なお墓に入ることが常識だった時代から、「さまざまな選択肢の中から、自分の考えに合ったお墓を選べる」自由な時代になっているといえます。
ただ、樹木葬などの新しいお墓を希望する人が増えている反面、「希望のお墓の種類が近くにない」と悩む人が多いのも事実です。
寺院側にとって、樹木葬をはじめとした一般墓以外のお墓を導入することは、多くの人が希望するお墓を提供し、悩みを解決できるという意義があると言えるでしょう。
お寺が樹木葬の経営を取り入れるには?
近年、需要が高まっている樹木葬を寺院経営に導入することで、「希望するお墓で安心して眠りたい」という人々の希望を叶え、安心して人生の最後を迎えてもらうことができます。
また、樹木葬は生前購入が多いお墓のため、檀家以外の人との新たなつながりもでき、寺院が活性化するというメリットもあります。
樹木葬の導入は難しいと思われがちですが、弊社エータイでは墓地の経営許可から建立・宣伝販売・管理まで一括して一任できるため、手間や費用をかけることなく導入が可能です。そのため、提携寺院数も全国で90以上に増えております。
それでは、樹木葬を導入するための手順について、くわしくみていきましょう。
樹木葬を導入するための経営許可について
樹木葬を導入する場合は、まず「昭和二十三年法律第四十八号墓地、埋葬等に関する法律」に基づき、墓地経営のための都道府県知事の許可を取得しなければなりません。
この申請にあたっては、様々な条件を満たす必要があります。
また、以前に「墓地」として許可を得た区画や、墓埋法施行前から存在する「みなし墓地」であっても、新たに樹木葬を導入する際には、形態の変更にあたるため、行政への「変更許可」または「変更届出」が必要になる場合があります。
具体的な要否は、各自治体の条例や運用基準に基づいて判断されます。
これらの手続きには、さまざまな書類の用意や専門的な知識が必要で、多くの手間がかかります。
寺院経営者は多忙で、書類の用意に時間を割けないという人も多いでしょう。
樹木葬の営業許可取得は、手続きを一括して委託できる専門家に任せることをおすすめします。
樹木葬を導入する流れ
エータイでは、樹木葬の導入において初期投資は一切不要です。最初にまとまった費用がかからないことが、多くの寺院経営者に選ばれている理由のひとつになっています。
また、樹木葬の導入や、見学希望者の案内や契約手続き、販売後のお墓の掃除や管理まですべてエータイに一任できます。
寺院経営者の貴重な時間を割くことなく、多くの人の希望に沿ったお墓を導入できることが、エータイの樹木葬の大きなメリットとなっています。
エータイの樹木葬導入の流れは、以下のようになっています。
- 1.顔あわせ
- 2.ヒアリング
- 3.プラン提出
- 4.打合せ
- 5.許可申請
- 6.工事
- 7. 販売
プラン提出では、樹木葬を導入したい区画に合ったプランの提案や、周りの雰囲気に合うようなデザインなど、それぞれの寺院に合った最適な計画を提案します。
また、樹木葬導入後は、樹木葬の宣伝や広告もすべてエータイが行います。
樹木葬をはじめとした永代供養墓導入ではさまざまな実績があるため、効果的な宣伝や広告を提供でき、樹木葬の販売実績につなげます。広告・宣伝費用もかからないので安心です。
多くの人の悩みを解決するのが樹木葬
樹木葬は、さまざまな悩みや希望を持つ人のニーズに応えられる、今の時代に合ったお墓です。
寺院経営者が忙しい毎日のなか、許可取得から樹木葬導入、販売まで行うのは大きな労力がかかりますが、エータイであればすべて一任できます。
エータイの樹木葬・永代供養墓についてくわしく知りたいという方は、ぜひ資料を取り寄せてみてください。