
近年はお墓に対する考え方も多様化しており、樹木葬などの「一般墓以外のお墓」を選ぶ人も増えてきています。
このような時代の流れに合わせるかたちで、樹木葬を経営に取り入れる寺院が増えていますが、樹木葬を取り入れるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、樹木葬の需要が増えている理由や寺院が樹木葬を経営に取り入れるメリット、導入の流れなどについてくわしく解説します。
樹木葬・永代供養墓の導入で経営の安定化を。
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樹木葬のニーズが増えている理由

樹木葬の導入に注目が集まっている理由として、あたらしいお墓の需要が高まっているという現状があります。
近年は樹木葬や納骨堂、合祀墓など一般墓以外のさまざまなお墓が増えてきていますが、その中で最も人気があるのが樹木葬です。「第15回お墓の消費者全国実態調査」によると、2023年に最も購入されたお墓の種類は樹木葬で、全体の48.7%となっています。
なぜ樹木葬のニーズが増えているのでしょうか。その理由を解説します。
自然に還りたいという希望を叶えられる
近年は「亡くなった後は自然に還りたい」という自然回帰の考えを持つ人が増えており、樹木葬はこのような希望をかなえられるお墓として選ばれています。
また、「先祖代々のお墓に縛られず、亡くなった後は自由になりたい」「血縁ではなく心のつながりで、友人などと一緒に眠りたい」と考える人も増えており、お墓に対する考えが多様化しています。
代々お墓を受け継ぐ日本の伝統や風習も大切にしていくべきものではありますが、このような考えを持つ人の希望をかなえるには、従来のお墓では難しいという事情があります。
樹木葬は、現代の人々の多様化するニーズに応えられるお墓といえます。
見た目の美しさが共感されている
樹木葬は、お参りのたびに墓標である樹木の成長や、四季折々の表情を楽しめます。
また、樹木葬は墓石ではなく樹木や草花などを墓標としていることから「お墓」の暗いイメージがなく、明るく穏やかな雰囲気の墓地や霊園が多くなっています。
残された人が穏やかな気持ちで故人を思い、お参りできることも、樹木葬が選ばれている理由といえるでしょう。
単身や後継ぎがいない人の増加
一般墓は「お墓の後継者にお墓の管理や供養、管理費の支払いを任せる」という前提で成り立っています。
しかし、独身であったり、子供が都心に出て地元に戻らないというような理由でお墓の後継ぎがいない場合、最終的に無縁仏になってしまうことから、将来のお墓について悩む人が増えています。
これは、一般の人はもちろんのこと、長年お世話になってきた檀家の方が抱えている悩みでもあります。
このような悩みを持つ人に選ばれているお墓が「永代供養のお墓」です。
永代供養とは、寺院や霊園が将来に渡ってお墓の管理や供養をしてくれることをいいます。
永代供養がついているお墓、つまり「永代供養墓」であれば、永久に寺院や霊園が供養してくれるため、お墓を継ぐ人がいなくても安心して眠れます。
このように、永代供養墓はお墓の悩みを抱えている人にとって、とてもありがたいものとなっているのです。
樹木葬をはじめとした永代供養墓を提供することは、後継ぎがいない人に安心して眠れる場を提供することになり、不安や悩みを抱える人を助けることにもなります。
お墓の生前購入が増えている
近年は「どのようなお墓で眠りたいか」を生前に考える人が増えています。
一般墓を念頭においていた人もお墓について調べるなかで、一般墓以外の選択肢があることを知り、樹木葬など新しいかたちのお墓を選ぶケースがあります。
また、お墓の後継者がいる場合でも、将来お墓のことでこどもに負担をかけたくないと考え、自分の代で墓じまいをして永代供養にする人も増えています。
このように、自分に合うお墓を生前に購入するという流れが増えてきた結果、樹木葬をはじめとした永代供養墓の購入者が増えていると考えられます。
寺院や霊園が樹木葬を経営に取り入れるメリット

寺院や霊園が樹木葬を経営に取り入れるとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、樹木葬の導入によって、寺院経営にどのようなプラスの影響があるのかを紹介します。
将来の葬儀や法事需要が増える
樹木葬をはじめとした永代供養墓は、生前購入がほとんどの割合を占めているため、購入者が将来亡くなったときの葬儀や法要の需要を見込めます。
ほとんどの人は「自分が眠る寺院でお経を読んでもらいたい」と考えるため、法要需要が増えているのが現状です。
また、購入者向けの終活セミナーや学びの教室などのイベントを定期的に執り行い、購入者とのつながりを維持する仕組みを通して、より確実に法要需要に結びつけていく方法もあります。
キャッシュフローが改善される
樹木葬を取り入れると、樹木葬の区画が購入されるごとに収入が発生するため、キャッシュフローが改善されます。
本来、寺院収入は檀家からのお布施や寄付がほとんどです。ここに、樹木葬の販売による収入が加わるため、収入の柱を分散できるというメリットがあります。
近年は檀家離れが取りざたされていますが、新たな収入源を持つことで、将来檀家が減った場合でも、寺院経営の悪化を防げます。
寺院経営が悪化してしまうと、長年支えてくれている檀家の方にも不安を与えてしまいます。
樹木葬などの永代供養墓を取り入れて寺院経営を安定化させることは、既存の檀家の方のためにもなります。
既寺院墓地の空き区画を使うためリスクが少ない
新たな土地を取得して樹木葬経営を導入するケースでは、土地の購入代などの初期費用が必要です。また、樹木葬が予定通りに売れない場合はその土地代等を回収できず、逆に寺院経営が悪化する可能性もあります。
しかし、寺院にもともとある土地を有効活用して樹木葬の区画を作る場合、土地の取得費用は不要です。
初期投資としてまとまったお金を支出する必要がないことも、寺院内に樹木葬を導入するメリットとなっています。
エータイでは、樹木葬の導入に初期費用は一切かかりません。
また、樹木葬の建立から宣伝広告、販売、清掃等のお墓の管理まで一貫してエータイに一任できるため、寺院経営者の方が金銭的なリスクを背負うことも、貴重な時間を割かれることもありません。
エータイの樹木葬は、寺院経営者の方の日常を変えることなく、新しい取り組みを始められることが大きなメリットとなっています。寺院ごとに最適な提案をさせていただくので、まずはお気軽にご相談ください。
檀家以外の人との新たなご縁ができる
寺院に出入りする人は既存の檀家の方というケースがほとんどですが、樹木葬をはじめとした永代供養墓を導入すると、長年のつながりがある檀家以外の人とも、新しいご縁ができるというメリットがあります。
樹木葬をはじめとした永代供養墓は、宗旨や宗派に関わらず誰でも購入できるケースがほとんどです。
樹木葬を導入することで、地域や既存の関係を越えて、今までとはまったく違ったご縁を構築できる可能性があります。
また、樹木葬を導入すると、お参りする人も増えて人の出入りも多くなり、活気が出て寺院の存在感も高まります。
寺院によっては、樹木葬などの永代供養墓を購入した人を「会員」と位置づけ、終活セミナーや法話などの集まりを定期的に開催し、檀家とはまた違ったかたちで新しいご縁を大切にするところも多くなっています。
困っている人の受け皿になる
樹木葬が多くの人に選ばれている背景として、永代供養墓の需要が増えていることが挙げられます。
近年は未婚率の増加や少子化などで後継がいない人も多く、どのようなお墓に入れば良いかわからないという悩みを抱えている人も多くいます。
また、檀家として今後も寺院を支えていきたいと考えていても、後継ぎがいないという理由で墓じまいをせざるを得ない人もいます。
寺院内に樹木葬をはじめとした永代供養墓があれば、既存の檀家の方の悩みを解決できますし、一般墓に入れない独身の人や、後継がいない人の受け皿になれます。
樹木葬を導入するための経営許可について
樹木葬を導入する際は、「昭和二十三年法律第四十八号墓地、埋葬等に関する法律」に基づき、墓地を経営するための都道府県知事の許可が必要となります。
墓地や納骨堂の経営資格者は「地方公共団体」、寺院や神社などの「宗教法人」、「公益社団法人」、「公益財団法人」などに限られていますが、寺院は宗教法人なので、その点は問題ありません。
樹木葬を導入するときには、どのような種類の樹木葬であっても、まず管轄の役所より「墓地の経営許可」を得る必要があります。
また、以前に「墓地」として経営許可を受けていた墓地の区画や、「墓地、埋葬等に関する法律」の施行以前から存在している「みなし墓地」の場合であっても、樹木葬に変更して再分譲する場合は、改めて「一般墓地」から「樹木葬墓地」に変更するための申請(墓地区域変更許可)等が必要になります。
これらの申請にはさまざまな条件を満たす必要があり、また専門的な知識や多くの書類が必要になります。
寺院経営者が自分で経営許可を取ろうとすると、多くの手間や時間がかかります。できれば認可関係について、一括して任せられるところを探すと良いでしょう。
エータイの樹木葬や永代供養墓を導入する4つのメリット

エータイでは、樹木葬をはじめとした永代供養墓を導入するための許可申請から販売、管理まですべて一任できることが大きな特徴です。
それでは、エータイの樹木葬を導入するメリットについて、くわしく解説します。
1.初期投資が不要
エータイの樹木葬を導入する一番のメリットは、初期投資が一切不要なことです。
樹木葬をはじめとした永代供養墓の導入には数百万円ほど初期費用がかかることが一般的となっており、新しいことを始めたいと思っても、どうしても一歩を踏み出せない要因となっています。
また、初期投資をして樹木葬を導入した場合でも、購入者が少ないと初期投資を回収できず、結果的に寺院経営がより悪化してしまうこともあります。
しかしエータイでは、樹木葬をはじめとした永代供養墓を導入する際に、初期費用は一切かかりません。
資金面での心配は一切不要で、新しい取り組みを始められることが大きな魅力となっています。
このように、エータイの樹木葬は「何かを始めたい」「困っている人に安心して眠れるお墓を提供したい」という寺院経営者の気持ちに寄り添える仕組みとなっています。
2.一度に複数の種類のお墓を作れる
エータイが提供している永代供養墓は、樹木葬から納骨堂、合祀墓と多岐にわたります。
永代供養墓を検討しているお客様は、複数の種類を比較して選ぶ傾向があります。
寺院内に1種類しか永代供養墓がない場合は、違うタイプの永代供養墓と比較できず、結果的にお客様が他の寺院や霊園に流れてしまうことがあります。
見学に来るお客様は、寺院の立地や雰囲気などを気に入り、足を運んでくださいます。そこで気に入ったタイプの永代供養墓を見つけてもらうためにも、複数の永代供養墓を用意しておくのがベストです。
エータイでは樹木葬だけでなく、他の永代供養墓も一緒に建立できるため、お客様の希望に沿ったものを提供しやすくなります。
3.マーケティングから販売まで一任できる
エータイでは、永代供養墓の建立から宣伝広告・販売・清掃等のお墓の管理まで、一貫してすべて任せられることが大きな特徴です。
一般的な樹木葬経営では、建立後の宣伝や販売は寺院で行うケースが多くなっています。
購入者がうまく集まれば良いのですが、インターネットや新聞広告などを使った宣伝は知識や資金が必要ですし、手間もかかります。
また、お金や時間をかけても区画が売れる保障はありません。もしも売れ残ってしまった場合は、不良債権を抱えることになります。また、楽しみにしていた新しい人とのご縁も構築できなくなります。
エータイは今まで培った経験や成功体験を生かし、広範囲にわたる効果的なマーケティングを行うため、満足できる結果を得られるケースが多くなっています。
また、予想より購入者が少なく予定通りに区画が売れない場合でも、寺院経営者が負債を抱えることはありません。
寺院経営者にとって、マーケティングから販売まで一任できること、負債を抱えるリスクがないことが大きなメリットとなっています。
4.寺院経営者の手間が増えない
寺院経営者は葬儀や法要などに加えて副業している人や、地域と連携した行事の企画や開催する人も多く、多忙なケースが多くなっています。
少しは時間がとれるという方でも、樹木葬を始めとした永代供養墓導入に係る許認可申請、区画の整備、マーケティングから販売、お墓の清掃といった膨大な時間を割けるケースはほとんどありません。
すべて一任できるエータイで樹木葬を導入すれば、本来のお勤めや仕事をおろそかにすることなく、新しい取り組みを始められるというメリットがあります。
また、樹木葬をはじめとした永代供養墓を導入すると、葬儀や法要件数も増えてより多忙になるケースが多くなっています。
このような場合でも、お墓の清掃や管理はエータイの職員が行うため、お墓の管理が負担になることもありません。
寺院経営者が本来のお勤めで多忙になっても、樹木葬は常に綺麗に保たれ、気持ちの良い状態でお参りしてもらえるので安心です。
寺院がエータイの樹木葬を導入する流れ
寺院がエータイの樹木葬を導入する際の8つのプロセスについて、それぞれ紹介します。
1.顔合わせ
エータイの樹木葬に興味を持ち、話を聞いてみたいと思われた場合は、エータイの担当者と寺院経営者様とでお話をする機会を設けます。ここで、寺院経営者様の悩みや現状、寺院経営をどのように変えていきたいかなど、さまざまなお話をおうかがいします。
寺院経営者様は忙しい日常を送っている方も多く、何かを変えたいと考えつつも、具体的なイメージを持てていないケースも多くあります。
エータイでは、成功体験を持つ他の寺院様の話なども交え、お寺が進んでいきたい方向や、永代供養墓を導入した後のお寺の姿をイメージできるように、さまざまなお話をさせていただきます。
2.ヒアリング
顔合わせの話のあと熟慮いただき、エータイの永代供養墓を導入すると決められた場合は、より詳しいヒアリングをします。
永代供養墓を設置したい場所や、どの種類の永代供養墓を導入したいかなど、寺院の雰囲気を生かしながら永代供養墓を導入できるように希望をおうかがいします。
3.プラン提出
ヒアリングでうかがった内容をもとに作成したプランを寺院様に提出し、説明します。
建立希望の場所に大きな木や庭石、建物などがある場合は、撤去に関しても相談します。
エータイでは、撤去費用が必要な場合でも、別途現金が必要になることはありません。あくまでも寺院様のキャッシュフローが悪化しないような形で、提案させていただきます。
4.打合せ
提案いたしましたプランを元に、より具体的な打合せを行い、最終的な決定をします。希望や疑問点などは遠慮なくお話いただき、納得できる永代供養墓を導入できるように詳細までじっくりと時間をかけて打合せをします。
もちろん、ヒアリングや打合せの日以外でも、電話やメールなどで随時ご相談は可能です。わからないこと、気になることはすぐに相談していただける体制を整えています。
5.契約
樹木葬の導入の計画が決まったら、エータイと寺院様で契約手続きを行います。
6.許可申請
完成した計画を元に、都道府県に許可申請を行います。
7.工事
工事を請け負う業者に発注し、工事を行います。工事の発注から完成まで、およそ3~4ヶ月かかります。
8.販売
エータイが樹木葬のマーケティングや販売をします。見学希望者の案内や実際の契約手続き、お墓の清掃や管理まですべてエータイが行うため、寺院経営者様の日常が乱されることはありません。
まとめ
樹木葬をはじめとした永代供養墓を提供することは、多くの人に安心して眠れる場所を提供するという社会的意義があります。
また、永代供養墓を導入することで、寺院のキャッシュフローを改善したり、人々との新たなご縁を構築できるというメリットもあります。
未婚率の上昇や少子化など、日本の現状はひと昔前を変わってきています。今後も、時代の流れを反映するかたちで、お墓に不安を感じる人はますます増えていくと考えられます。
エータイの樹木葬であれば、初期投資が不要で、永代供養に関する様々なことをすべて一任できます。
エータイの樹木葬・永代供養墓についてくわしく知りたいという方は、ぜひ資料を取り寄せてみてください。