近年、日本では宗教離れが進んでいることから「寺と僧侶が完全消滅するのではないか」と心配する声も聞かれます。
しかし、仏教に関わる伝統や儀式、考え方は日本を形づくってきたとも言えるため、さまざまな逆風の中でも寺を存続させていくことが大切です。
この記事では、寺と僧侶が直面する課題とその影響、そして存続に向けた対策について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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寺と僧侶が完全消滅する?近年進む宗教離れの現実
日本では「寺と僧侶が完全消滅するのではないか」と心配の声が上がるほど、宗教への関心が薄れる傾向が進んでいます。
文化庁の「宗教年鑑」では、宗教団体の信者の数が年々減っていることが明らかになっており、特に都市部では若い世代を中心に、宗教そのものに関心がないという人も増えています。
また、家庭でも少子化や核家族化により、お墓参りや法事、日々のお供えなどの先祖供養や仏事に触れる機会が減ってきており、仏事を継承する人がいない家庭も増えています。
特に、最も重要な仏事のひとつである葬儀の場でも簡素化が目立ってきており、通夜を行わず葬儀だけの1日葬や、そもそも葬儀を行わずに直葬するケースも見受けられます。
“完全消滅”を断定することはできませんが、地域や規模によっては存続が難しくなる寺院が増える可能性はあります。
なぜ寺と僧侶が消滅の危機に瀕しているのか

日本の寺院や僧侶が衰退するのではないかと不安視されている背景には、いくつかの理由があります。
実際に寺や僧侶がなくなってしまう可能性は限りなく低いものの、寺や僧侶にとって向かい風となるようなことも多く、何らかの対策や改善が必要な状況となっています。
ここでは、寺や僧侶が直面している問題を紹介します。
過疎化・高齢化による檀家の減少
地方の過疎化や高齢化は、寺の存続にとって大きな問題と言えます。
かつては、地域の檀家が寺を支えていましたが、若者が都市部に流出したり、お墓の後継者がいないため離檀するなどして、檀家の数が年々減少しています。そして、それにともなって檀家料も減少しています。
また、檀家の高齢化も進んでおり、法要を依頼したり、寄付で支える金銭的な余裕がなくなりつつあります。その結果、寺の収入が減少し、寺の経営が悪化する例も増えています。
特に地方の寺院は人口減少により、檀家が減る傾向が顕著なことから何らかの対策が必要です。
葬儀の簡略化や家族葬の普及
近年は日本の葬儀スタイルが大きく変化しており、「家族葬」や「直葬」など、小規模な葬儀も増えてきています。
これは、費用を抑えたいという経済的な理由だけでなく、「仏教儀式にこだわらない」という価値観の変化も影響していると考えられます。
こうした背景から、葬儀や通夜で僧侶を呼ぶ機会が減り、葬儀に関するお布施も減っています。
また、葬儀を専門の業者がすべて一括して請け負うケースも増えたため、僧侶の役割が減っているという現実もあります。特に、都市部では無宗教の形式で葬儀を行う場合も珍しくありません。
このような葬儀の形態の変化が寺院経営に影響を及ぼし、その結果寺や僧侶の存続が危ぶまれる一因となっています。
人々の宗教観の変化
以前の日本では、仏教が人々の生活に根付いており、寺が地域コミュニティの中心的な役割を果たしていました。
しかし、現代の日本では宗教に対する考え方が大きく変わってきており、特に若い世代では仏教や神道などの宗教への関心が低下しています。
このような背景から、先祖供養や法事といった宗教儀礼を形式的と捉えて、積極的に行わない家庭も増えてきています。
このような宗教観の変化によって、寺の役割や僧侶の必要性が低下しているとも言えます。
寺院経営の悪化
寺の主な収入源は、檀家料や寄付、葬儀や法事の際のお布施です。しかし、檀家の減少や宗教儀式の簡素化によって、これらの収入が減っているという現実があります。
特に、地方の小規模な寺院の場合、年間の収支が赤字になったり、僧侶が副業をしなければ生活できないケースもあります。
また、経営悪化に伴って建物の修繕や墓地の管理が行き届かない場合もあります。
寺院経営が悪化したままだと、将来的に寺の存続も危ぶまれてしまうため、何らかの対策を行うことが重要と言えます。
寺や僧侶が消滅したら何が起こるのか
寺や僧侶が完全に消滅することはなくても、廃寺が増えて衰退する可能性はあります。
ここでは、寺や僧侶が減少した場合に何が起こるのか、詳しく解説します。
供養や葬儀などの仏教文化がなくなる
寺や僧侶の数が減ると、供養や葬儀など仏教の教えに紐づいた日本独自の文化も失われていきます。
特に、通夜や葬儀、初七日などの法要は、日本人の死生観や考え方と深く結びついています。
葬儀や法事の簡素化に伴いこれらの行事が行われなくなれば、残された家族が悲しみと向き合い、乗り越える機会を失うことになります。
また、お盆やお彼岸などの年中行事がなくなることで、先祖を敬うという昔からの風習が失われる可能性も高くなります。
地域コミュニティがより希薄化する
寺は宗教関連施設ですが、同時に地域コミュニティの中心としての機能もあります。
特に、お盆や節分祭りなど、寺を中心に開催される行事が地域の人々の交流の場となり、世代を超えた結びつきが強化されてきたという一面もあります。
また、現代の日本では地域の結びつきが薄れているという現状があります。
今後、寺や僧侶が減少するとますます地域コミュニティが希薄化する可能性が高くなります。
寺は単なる宗教関連施設ではなく、人々を結びつける要の役割も担ってきたため、地域コミュニティのためにも寺の存続が望まれます。
無縁仏が増加する
寺や僧侶が消滅してしまうと、管理されることがない「無縁仏」が急増することも考えられます。
無縁仏とは、お墓を管理する遺族がいなくなり、供養されず放置されているお墓のことをいいます。
無縁仏が増加すると、最終的に遺骨が合祀されてしまうため、「墓じまい」をし、墓石を撤去して墓地を返還し、遺骨は永代供養のお墓に埋葬するケースが増えています。
しかし、寺院そのものが減少すれば、永代供養を引き受ける場所も限られてしまいます。
そうなると、改葬先を見つけられない遺骨が増え、結果として無縁仏が放置される事例が各地で深刻化するおそれがあります。
現代に仏教は必要とされているのか?

宗教離れが進んでいる日本において、「仏教は必要とされているのか?」という疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、仏教の教えは日本になくてはならないものです。
仏教は単なる宗教ではなく、「縁起」や「因果応報」「身の丈にあった暮らし」等、日本人の生活や心に大きな影響を与えてきました。
日本人の考え方や行動は、世界中の人から一目置かれていますが、それは仏教的な考え方が土台となっています。
例えば、日本人の謙虚で控えめな態度や、自分よりも他者を尊重する姿勢は仏教の「無我」という思想が影響していると言えます。
さらに日本人の礼儀正しさや町の清潔さは「浄土思想」から、他人や社会に対して迷惑をかけないように行動することは「自分の行為が巡り巡って自分に還ってくる」という「業(カルマ)」という考え方に影響を受けているといえます。
このように、日本人の考えや行動には、先祖代々受け継がれている仏教の考え方が根底にあることを考えると、宗教離れが起きている現代にあっても、日本にとって仏教は必要であると言えるでしょう。
終活と仏教の教え
近年は、生前から自分の死について考えて準備をする「終活」が一般的になってきました。
このような中、仏教は自分の死と向き合う上で大きな役割を果たしています。
例えば、死を怖がらずに自然なものと受け止める「無常」という考え方は、終活では大きな役割を果たします。
また、「残された人に迷惑をかけたくない」という考えで樹木葬や永代供養墓を選ぶ人も増えていますが、これには仏教的な思いやりの精神が根底にあります。
また、自分の行いは他者に影響するという「業(カルマ)」の考えから、今の行動が穏やかな死や死後の安らぎに繋がるという意識を持つ人が多くなっています。
このように、死を前向きに捉えて準備をする「終活」にも仏教の教えが大きく影響していると言えます。
樹木葬や永代供養墓でのお寺の役割
少子化や高齢化が進む現代社会では「お墓を継ぐ人がいない」という悩みを抱える人が増えています。
このような中、遺骨の供養や管理を永代にわたって寺院に任せられる「樹木葬」や「永代供養墓」といった新しい供養方法を選ぶ人が増えています。
永代供養では、供養を行ってくれる寺や僧侶の果たす役割は大きく、不可欠な存在です。寺や僧侶がいなければ、そもそも永代供養の仕組みは成り立ちません。
このようなことから、寺や僧侶は新しい供養方法においても、非常に大きな役割を果たしており、必要にされていると言えます。
心の拠り所としての機能
現代の人は人間関係や将来への不安など、さまざまな葛藤を抱えています。そのような中、仏教や寺院は心の拠り所としての役割を果たしています。
例えば、写経や座禅、読経や法話などは心を鎮めてリセットできる場所として、信仰の有無に関わらず多くの人に受け入れられています。
また、人生の転機が訪れた時などは、人々は自然と寺を訪れて祈ったり、心を落ち着けたりします。
このように、寺院は人々に安心感を与える場所となっており、現代においてもなくてはならないといえます。
寺と僧侶を消滅から防ぐには?寺院経営の改善方法
寺と僧侶が完全になくなってしまうことはありませんが、収入が減り、経営が不安定になっている寺が増えていることも事実です。
経営難を立て直し、寺を将来にわたって存続させるためにはどのような対策が必要なのでしょうか。ここでは、寺院経営の改善方法について解説します。
永代供養墓や樹木葬の導入
永代供養墓とは、寺が遺骨の供養や管理を永代にわたって行う「永代供養」がついたお墓のことをいいます。
現代の日本では、少子化や高齢化が進み「お墓の後継者がいない」「お墓のことで子どもに迷惑をかけたくない」という人も増えています。
このような中、墓じまいをして寺院に遺骨の管理や供養を任せられる永代供養墓や樹木葬を選ぶ人が増加しています。
ニーズが高く、今後も需要が高まると考えられるお墓を導入することで、檀家料以外の新たな収入源を確保できます。
また、「お墓の後継者がいない」という悩みを抱える人に、安心して眠ってもらえる場所を提供できるという意義もあります。
お祭りなどのイベント開催
近年は地域コミュニティの結びつきが薄れたり、希薄になる傾向があります。
そのような状況を改善し、地域と寺との関わりを増やすために「お祭りなどのイベントを開催する」という方法があります。
お祭り等を開催することで寺の認知度も高まりますし、地域の人同士の関わりも増え、地域コミュニティを活性化させることが可能です。
エータイでは、お寺のイベント開催をサポートする取り組みも行っているため、「どのようなイベントが効果的かわからない」「実際の開催手順やノウハウがわからない」という場合も、さまざまなサポートを行いながら具体的に対応することが可能です。
オンライン法要などの導入
コロナ禍では人が集まる法要などが中止されたため、新たにオンライン法要などを導入する寺が増加しました。
コロナ禍以降も、「遠方に住む親族が気軽に参加できる」「高齢の参加者の肉体的・金銭的な負担を抑えられる」というメリットから、引き続きオンライン法要の需要があります。
オンライン法要であれば、地域に関わらずさまざまな人からの依頼を受けられるため、地方の寺院であっても法要数を増やせる可能性が高いと言えます。
観光業との連携
寺院の経営を改善する方法として、観光業と提携することも効果的です。
寺院に実際に宿泊できる「宿坊体験」や写経・座禅・精進料理教室などを観光ルートに組み入れてもらうことで、寺院収入を増やしつつ寺院の知名度も上がるというメリットがあります。
御朱印やお守りなどの販売
寺院経営を改善する方法として、「御朱印やお守りの開発・販売」も有効な手段です。
寺ごとのデザインや由来を込めた御朱印やお守りは、信仰だけでなく、日本独特の文化としての人気が高まっています。
また、季節限定やイベント限定の御朱印は、参拝動機に繋がります。
「恋愛成就」や「金銭運アップ」などのテーマごとのお守りを作ってSNSで発信することで、今までとは違う新たな層の参拝を促せます。
お守りや御朱印が一定数購入されるようになれば、継続的な寺院収入増に繋がります。
このように寺院経営にはさまざまな改善方法がありますが、その中でも特に効果的で導入事例が増えているのが「永代供養墓」や「樹木葬」です。弊社エータイでは、これらを初期費用ゼロで導入いただける仕組みを整えており、次にそのメリットをご紹介します。
寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入するメリット

寺院墓地に永代供養墓や樹木葬を導入して収益の柱を増やすことは、寺院経営を改善する効果的な方法のひとつです。
寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入するメリットは、以下のとおりです。
- 初期費用が不要
- 一度に複数のお墓を導入できる
- マーケティングから販売までエータイに一任できる
- 寺院経営者の手間がかからない
エータイの永代供養墓・樹木葬導入では、初期費用なしで導入できることが最も大きなメリットです。
一般的には永代供養墓・樹木葬の導入では数百万円単位の初期費用が必要で、初期費用をいつ回収できるかわからないというリスクがあります。
しかし、エータイであれば初期費用が不要なため、寺院のキャッシュフローに悪影響を与えずに導入できます。
また、永代供養墓や樹木葬のマーケティングから販売まで、ノウハウがあるエータイに一任できることも大きなメリットです。
寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入する流れ
エータイでは初期費用が不要なため、「新しい取り組みを始めたい」と思い立ったタイミングで導入できます。
寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入する流れは、以下のとおりです。
- 顔合わせ
- ヒアリング
- プラン提出
- 打合せ
- 許可申請
- 発注・工事
- 販売
- 管理
まずは顔合わせで寺院経営者のお話を伺い「寺院の将来像」や「寺院経営の問題点」などについてヒアリングを行います。
エータイからは永代供養墓や樹木葬の導入方法やプロセスなどについて詳しく説明します。
エータイの永代供養墓や樹木葬の導入が決まれば、寺院経営者の希望や敷地の形状に合ったプランを提案します。
導入したい場所に建物や大きな石などがある場合は、撤去についても相談します。撤去費用が別途必要になることもないため安心です。
お墓を導入した後は、エータイが広告宣伝や販売活動を行います。また、お墓の掃除等の管理もエータイが行うため、寺院内も常にきれいに保てます。
このように、エータイの永代供養墓や樹木葬では、初期費用が不要で、販売から管理まですべて一任できることが大きな特徴となっています。
まとめ
日本では少子高齢化や宗教離れを背景に、存続の危機に直面している寺が増えていますが、日本の文化を守っていくためにも、寺を将来にわたって存続させることが重要です。
寺院経営の悪化で後継者がいない寺も増えており、何もしなければ寺と僧侶が衰退していく可能性はあります。
しかし、寺や僧侶の意識や工夫次第で寺院経営を安定化させ、将来にわたって寺を存続させることは可能です。
今の時代に合わせた対策を行って寺院経営を改善し、日本の文化のためにも寺を存続させていきましょう。
エータイの永代供養墓や樹木葬であれば、導入から販売・管理まですべて一任できます。
また、初期費用が不要なため、金銭的なリスクを抱えることなく、新しい取り組みを始めることが可能です。
エータイの永代供養墓や樹木葬についてくわしく知りたいという人は、ぜひ資料を取り寄せてみてください。