近年、お寺を取り巻く環境は大きく変化しており、少子化や檀家の減少など、お寺はさまざまな課題を抱えています。
しかし、そのような中でも新たな収益源を生み出し、お寺と人との関わりも構築できるようなビジネスに注目が集まっています。
今の時代に合ったビジネスを取り入れることで、お寺の経営をより安定化させ、地域の人達とのつながりを強くすることが可能です。
この記事では、お寺で取り組める8つのビジネスを紹介します。お寺の将来のために、新しい取り組みをしたいという寺院経営者の方は、ぜひ参考にしてください。
樹木葬・永代供養墓の導入で経営の安定化を。
弊社エータイなら初期費用ゼロで建立から宣伝広告、販売、その後のフォローまで一任。
お寺でできるビジネスが注目されている理由
お寺でできるビジネスが注目されている理由としては、「檀家収入以外の収益源を確保したい」と考える寺院関係者が増えている現状があります。
お寺が将来にわたって存続していくためには、安定した収益が欠かせません。しかし、今後は檀家が減っていくことが予想されており、それに伴って檀家収入も減少する可能性が高くなっています。
こうした状況の中、伝統を守りながら、お寺の収益を増やせるようなビジネスモデルが注目されています。
では、そもそもお寺を取り巻く環境にはどのような課題や問題があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
檀家の減少
日本の人口が年々減少する中、それに伴って檀家の数も減少しています。
特に地方の過疎化は深刻で、2015年に日本創成会議が発表したレポート「地方消滅」によると、2040年の段階で全国の自治体の49.8%が消滅する可能性が指摘されています。
人口が減ると檀家の数も減ってしまうため、収益が減り、寺院経営が不安定になる可能性があります。
都市部では、人口が増加しているところもありますが、少子化の影響でお墓の継承者がいないというケースも増えています。
お墓の継承者がいないと檀家を辞めざるを得ないため、やはり寺院にとっては檀家が減ってしまうことになります。
このように、近年は檀家の減少とそれに伴う収入の減少により、寺院の経営が不安定化する傾向にあります。持続可能なお寺経営のためには、新たな収益の確保が急務といえます。
宗教観の変化
現代の社会では、以前にくらべて宗教観や信仰心が大きく変化し「信仰する宗教がない」という人が増えています。
NHK放送文化研究所が参加しているISSP(International Social Survey Programme)が行った調査によると、「信仰している宗教がない」と答えた人は62%に達しており、特に10代~30代の宗教離れが進んでいるのが現状です。
信仰心が希薄化すると、伝統的な宗教儀式に参加する人も減少します。また、葬儀や法要などを重要視する人も減ることから、檀家が減ったり、お布施収入も減少することが想定されます。
後継者不足
経営が不安定な寺院の場合、お寺を継いでもらうことが難しいという現実があります。
以前は「坊主丸儲け」という言葉がありましたが、実際は寺院収入だけでは生活できず、副業をしている寺院経営者も少なくありません。
寺院経営者に後継者がいても、生活に不安がある状態でお寺を継ぎたくないと考える人も多いです。また、親の立場でも、収入面で不安があるお寺を継がせたくないと考えるケースが少なくありません。
お寺の収入が増え、経営が安定するようになれば、寺院の後継者問題も解決できる可能性があります。
お寺を将来にわたって存続させたいという寺院経営者が、収益を増やし経営を安定化させるために「お寺でできるビジネスに取り組みたい」と考えるケースも多くなっています。
地域社会との連携の希薄化
お寺は長い間、地域社会の中心的な役割を担ってきました。しかし、近年は地域の住民同士の結びつきが希薄化し、それに伴ってお寺と地域社会との関わりも薄れてきています。
地域との関わりが薄れると、檀家の減少につながるだけでなく、新たな檀家が増えにくくなるという問題にもつながります。
このような状況を改善し、地域の人とのつながりを強くする取り組みとして、お祭りやイベントを開催する寺院が増えています。
さらに、SNSなどを活用してお寺の魅力を広く発信したり、お守りなど寺院独自の商品を販売することで、より多くの人にお寺を知ってもらう取り組みをする寺院も増えてきています。
お寺の主な収益項目
お寺でできるビジネスに取り組み収益がアップすると、お寺の経営も安定します。
そもそもお寺の主な収益項目としては、以下のようなものがあります。
- 檀家料
- お布施
- 墓地使用料
- 永代供養料
- 境内施設の利用料
- 御朱印やお守りなどの授与品
- 寄付金
- 不動産収入
- 法話会や写経会などの参加費・イベント開催収入等
お寺の主な収益は、檀家料や参拝者からの寄付、法要や葬儀の際のお布施などが中心です。
それに加えて、駐車場やイベント開催時の施設の貸し出し、宿坊の運営なども重要な収益源となります。
檀家料やお布施以外の収入源が少ない場合は、不動産や建物を活用したビジネスを検討することで、収益を大きく上げられる可能性があります。
また、近年は寺院独自のお守りや御朱印などを販売することで、収益アップにつなげた成功例も多くあります。
このように、寺院の収益源を多様化することで、安定した寺院経営を行える可能性があります。
お寺でできるビジネス8選
お寺でできるビジネスは多くないと思われがちですが、収益を上げるためにさまざまな方法があります。
ここでは、お寺でできる8種類のビジネスについて、詳しく紹介します。
宿坊体験
お寺という特別な空間に滞在できる「宿坊体験」を提供することで、お寺と人とのつながりができ、同時に収益も上げることが可能です。
また、宿坊体験をしてくれた人達がSNSで感想を投稿してくれることで、お寺の知名度も上がるという効果もあります。
宿坊では、宿泊だけでなく、精進料理や座禅・写経などの体験を提供することで、差別化が図れます。
さまざまな体験を通じて寺社文化に触れられることから、外国人観光客からの人気も高まっています。
仏前結婚式
仏前結婚式とは、お寺という特別な空間で、仏様に見守られながら行う結婚式です。
厳かな雰囲気の中、仏教の教えに基づいて結婚の誓いを建てる仏前結婚式は、日本の文化を尊重したいというカップルに人気があります。
人生の節目となる結婚式をお寺で行うことで、新たな収益源が生まれます。また、おめでたい行事をお寺ですることで、お寺そのものに対するイメージが良くなるという効果もあります。
寺院葬儀
寺院葬儀とは、お寺の本堂や専用の施設で行う葬儀の方法です。お寺という特別な空間の中で、故人との特別な時間を過ごせます。
寺院葬儀を行うことで、葬儀を通じて地域住民との関係を深めるきっかけになり、新たな檀家獲得につながることもあります。
一般的な葬儀場に比べて、寺院葬儀は費用が安く抑えられることも、利用者にとっては大きなメリットです。
オンライン法要
遠方に住む檀家や忙しい人々のために「オンライン法要」を提供することもビジネスのひとつの方法です。
インターネットを通じて法要をライブ配信したり、録画を後日見れるようにすることで、さまざまな人に仏教の教えや法要に触れてもらうことが可能です。
オンライン法要という、時代に合った様式を取り入れることで、新たな収益源を創出できます。
社員研修などレンタルスペース
寺院の本堂や書院など、普段使われていない寺院のスペースを貸し出すことで、新たな収益を確保できます。
お寺の落ち着いた雰囲気や非日常の空間は、ミーティングやワークショップの会場として人気があります。
また、集中力を高めたり、リラックスした雰囲気の中で取り組めることから、企業のなかには新人研修を寺院で行う例もあります。
個性を打ち出した御朱印
近年は、お寺の個性を打ち出した、個性あふれる御朱印が注目されています。
通常のお守りに加え、イベント限定時の御朱印やアート性が高い御朱印など、特別な工夫を凝らした御朱印を作成・販売することで、新たな収益につなげます。
情報がSNSなどで拡散されることで知名度が高まり、今までお寺のことを知らなかった人にも足を運んでもらえるという効果もあります。
金運アップなどテーマを打ち出す寺院作り
近年は、金運アップや健康祈願、縁結びなど、具体的なテーマを打ち出す寺院作りが注目されています。
特定の願いを持つ人に特化した取り組みを行うことで、お寺の参拝者を増やしたり、お守りなどの販売につなげることができ、収益アップも見込めます。
また、お寺に訪れる人が増えると、多くの人々とのつながりを築くことにもつながります。
永代供養墓や樹木葬の導入
寺院の不動産を活用し、収益を増やす方法として「永代供養墓や樹木葬の導入」があります。
永代供養とは、遺骨の管理や供養を永代にわたって寺院が行う埋葬方法のことをいいます。
近年は「お墓の継承者がいない」「子供に迷惑をかけたくない」と考える人が増えており、永代供養墓や樹木葬の人気が高まっています。
現代の人のニーズが高い永代供養墓や樹木葬を取り入れることで、檀家以外の大きな収益の柱を構築できます。
お寺で新たなビジネスを取り入れるメリット
お寺でできるビジネスを新たに取り入れることで、収益増加以外にも以下のようにさまざまなメリットがあります。
地域経済の活性化
お寺でできるビジネスに取り組むことは、地域経済の活性化にもつながります。
例えば、宿坊を提供したり、イベントを開催したりすることで、寺院に訪れる人が増え、地元の観光業や飲食業などにも良い効果が期待できます。
雇用の創出
お寺がビジネスを展開することで、地域における雇用機会を増やせるというメリットがあります。
宿坊の提供や御朱印の販売、イベントの開催など、すべて人材が必要となることから、地元の雇用創出につながります。
寺院のイメージアップ
お寺に新たなビジネスを取り入れることは、寺院のイメージアップにもつながります。
伝統を守るだけでなく、現代的な取り組みを行うお寺は「時代に合わせて柔軟に変わる」という前向きなイメージを与えられます。
また、このような取り組みは、SNSやメディアで取り上げられることもあります。SNSで全国的に注目を集められた場合、地域全体の注目度を上げられるという相乗効果も期待できます。
お寺が永代供養墓・樹木葬を導入するメリット
お寺の敷地を活用して現代の人にニーズがある永代供養墓や樹木葬を導入することは、寺院経営の安定化に大きく寄与します。
ここでは、お寺が永代供養墓・樹木葬を導入するメリットを、エータイの場合を事例にご紹介します。
初期投資が不要
エータイの永代供養墓の大きなメリットは、初期費用が不要なことです。
一般的には、永代供養墓の導入には数百万円の初期費用が必要なことも多く、なかなか一歩を踏み出せないという寺院経営者の人も多くいます。
また、初期費用を捻出できた場合でも、永代供養墓の売れ行きが悪い場合、資金回収が滞り、資金難に陥ってしまうリスクもあります。
初期費用がかからないエータイであれば、永代供養墓の導入でキャッシュフローが悪化するリスクや、資金が回収できないリスクを抱える必要はありません。
マーケティングから管理まで一任できる
エータイの永代供養墓や樹木葬は、建立から宣伝広告・販売・清掃等のお墓の管理まで、すべてエータイに一任できることが大きな特徴です。
一般的な永代供養墓・樹木葬では、販売は寺院が行うというケースも多くなっています。
しかし、専門的な知識も必要なため、思ったように売れず、キャッシュフローが悪化してしまう可能性があります。
エータイでは、長年培った知識や経験を活かし、広範囲にわたって効果的なマーケティングを行うため、スムーズに販売につなげられます。
また、そもそも初期費用が不要なことから、販売がうまくいかなかった際にも、寺院経営に悪影響を与えません。
このように、さまざまなリスクを抱えることなく、永代供養墓や樹木葬を導入できることがエータイの永代供養を取り入れる大きなメリットといえます。
寺院経営者の手間が増えない
寺院経営者は葬儀や法要などで忙しく、永代供養墓や樹木葬の販売・管理にさける時間は多くはありません。
エータイでは、永代供養墓や樹木葬に関することをすべて一任できるため、寺院経営者は本来のお勤めや仕事をおろそかにすることなく、新しいビジネスに取り組めるというメリットがあります。
複数の種類のお墓を用意できる
エータイが提供している永代供養のお墓は、永代供養墓や樹木葬などいくつもの種類があるため、同時に複数の種類のお墓を導入することが可能です。
お客様が見学に来られた際に複数のお墓を比較できると、お客様の考えに合ったものを見つけやすく、成約につながりやすいという傾向があります。
見学に来られたお客様に気に入ったお墓を選んでもらうためにも、複数の永代供養墓の導入が効果的です。
他の取り組みとの相乗効果を見込める
エータイでは、永代供養墓や樹木葬の導入支援に加えて、お祭りなど地域とのつながりを深めるイベントのサポートを行っています。
永代供養墓や樹木葬の導入とイベントを平行して行うことで、より寺院のことを知ってもらうことができ、永代供養墓の販売につなげることが可能です。
以下のページで、エータイが実際に行っている提携寺院とのイベント事例などを紹介しているので、閲覧してみてください。
お寺でエータイの永代供養墓・樹木葬を導入する流れ
エータイの永代供養墓と樹木葬を導入する際は、初期費用は一切不要です。最初にまとまった費用がかからないため、寺院の収益アップのための一歩を踏み出しやすくなっています。
エータイの永代供養墓・樹木葬の導入の流れは、以下のとおりです。
- 顔合わせ
- ヒアリング
- プラン提出
- 打合せ
- 許可申請
- 発注・工事
- 販売
- 管理
まずは顔合わせで寺院経営者の方のお話をうかがいます。これから寺院をどのようにしていきたいのか、寺院が抱える問題点は何なのかをざっくばらんにお話いただき、エータイの永代供養墓や樹木葬をどのように導入すれば良いかについても説明します。
エータイの永代供養墓や樹木葬を導入すると決まったら、敷地に合ったプランの提案を行います。
それぞれの寺院に合った計画を提案し、合意した後に発注・工事を行います。
お墓を導入した後は、エータイが広告宣伝をはじめとした販売活動を行います。現地見学希望者の案内や説明もエータイが行うため、寺院経営者に負担をかけません。
エータイでは、永代供養墓や樹木葬の導入で数多くの実績があるため、成功体験に基づいた効果的な販売活動を行います。また、永代供養墓や樹木葬の管理もエータイが行うため、墓域内も常に綺麗に保てます。
このように、エータイの永代供養墓や樹木葬では、初期費用が不要で、販売から管理まですべて一任できることが大きな強みとなっています。
まとめ
お寺を取り巻く環境は厳しいものの、新しい取り組みをすることで、寺院の収益源を増やすことが可能です。
お寺が取り組めるビジネスにはさまざまなものがありますが、エータイの永代供養墓や樹木葬であれば、導入から販売・管理まですべて一任できるため、寺院経営者に負担がかからないというメリットがあります。
また、初期費用が不要なため、金銭的なリスクを抱えることなく、新しい取り組みを始めることが可能です。
エータイの永代供養墓や樹木葬についてくわしく知りたいという人は、ぜひ資料を取り寄せてみてください。