檀家離れが進んでいる原因とは?寺院が直面する課題と解決方法

檀家離れが進んでいる原因

近年は檀家離れが進んでいると言われており、寺院経営に悩まれているご住職もいます。

少子高齢化や地方の過疎化など、檀家離れが進む理由にはさまざまな要因が考えられますが、実情はどうなのでしょうか?

この記事では、檀家離れの主な原因や寺院が直面する課題、その解決方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

樹木葬・永代供養墓の導入で経営の安定化を。
弊社エータイなら初期費用ゼロで建立から宣伝広告、販売、その後のフォローまで一任。

▶︎ エータイへの問い合わせはこちらから

檀家離れの現状とは

寺院の経営が安定するためには、約300の檀家が必要だといわれています。

しかし、近年では檀家離れが年々進んで寺院収入が減少し、経営が悪化する寺院が増えているのが現状です。

高野山大学密教文化研究所の「人口減少社会における地方寺院経営の現状―高野山真言宗和歌山宗務支所を事例としてー」によると、寺院の回答は以下のようになっており、半数以上の寺院で檀家が減少していることがわかります。

ここ20年の檀家数の増減割合
減少した65.9%
増減なし27.3%
増加した6.8%

また、このように檀家が減少するなかで寺院収入を維持するには、檀家1軒あたりの収入を増やす必要があります。

しかし、近年は宗教観やライフスタイルの変化から、収入源となる葬儀が簡素化したり、法事や月参りの件数が減ったりしているという現状があります。

加えて、そもそも葬儀を行わない「直葬」の割合も増えています。

「第5回お葬式に関する全国調査(2022年)」によると、行われた葬儀の種類は以下のようになっており、直葬が増加傾向であることがわかります。

葬儀の種類2020年の割合2022年の割合
一般葬48.9%25.9%
家族葬40.9%55.7%
一日葬5.2%6.9%
直葬・火葬式4.9%11.4%
その他0.1%0.2%

直葬では読経や法要が省略されることが多いため、直葬が増加すると寺院収入の減少につながる可能性があります。

このように、近年檀家離れは進んでおり、他の収入源も減少傾向であることが、寺院経営の不安定化につながっていると考えられます。

檀家離れの主な原因

檀家離れの流れは今後も続くと考えられていますが、そもそも檀家離れの原因には何があるのでしょうか。

ここでは主な5つの原因を紹介します。

少子高齢化

日本では少子高齢化が進んでおり、お墓の継承者、つまり檀家制度を継ぐ人が減少しています。

従来のお墓では、お墓を継ぐ人が必要です。しかし、お墓の継承者がいない場合は最終的に無縁仏になってしまうため、檀家を辞めて墓じまいをする人が増えています。

地方の過疎化

近年は人口の都市部集中に伴い、地方の過疎化が進んでいます。

特に若い世代は都市部で生活することが多く、菩提寺との関係が弱くなってしまいます。その結果、離檀するケースも増えています。

宗教観の変化

日本で最も信仰されている宗教は仏教です。しかし、近年はいずれの宗教も信仰しない「無宗教の人」が多くなっているという現状があります。

NHK放送文化研究所が参加しているISSP(International Social Survey Programme)が行った調査「日本人の宗教意識や行動がどう変わったか」によると、「ふだん信仰している宗教がありますか?」という質問に対し、2018年時点で「はい」と答えた人は36%にとどまっています。

また、仏教を信仰していると答えた人の年齢別割合をみてみると、18歳~39歳の年齢層では男女ともに10%台という低い割合にとどまっており、将来仏教を信仰する人はますます減ると考えられます。

ただ、信仰心がない人にとっても、安心して眠れるお墓は必要です。宗旨や宗派、檀家にとらわれず、誰でも利用できるお墓のニーズが高まっているといえます。

経済的な負担

日本では実質賃金の伸び悩みが長期化していることもあり、金銭的に余裕がない人が増えているという実態があります。

また、老後は年金以外に2,000万円が必要と言われるように、年金だけでは老後の生活が立ち行かず、少しでも支出を減らさなければならないという現状もあります。

このような中で、「毎年の檀家料を納めることが金銭的に難しい」と感じる人が増え、経済的な理由で檀家を辞める人も増加しています。

新しい供養方法の広がり

従来は、いずれかの寺院の檀家となり、先祖代々お墓を継承していくことが一般的でした。

しかし、近年は永代供養墓や樹木葬など、檀家にならなくても利用できるお墓の選択肢が増えています。

永代供養のお墓は、お墓の継承者が不要で、継続的な費用がかからないというメリットがあります。

近年は「お墓の継承者がいない」「お墓の費用負担を減らしたい」という悩みを解決する人も増えており、そのような悩みを解決できるお墓として、一般墓ではなく永代供養のお墓を選ぶ人が増えているのです。

実際に、「第15回 お墓の消費者全国実態調査(2024年)」の調査では以下の結果となっており、多くの人が新しい供養方法を選んでいることがわかります。

お墓の種類割合
樹木葬48.7%
一般墓21.8%
納骨堂19.9%
その他9.5%

このように、檀家にならなくても利用できる新しい形のお墓が増え、それを選ぶ人が増えていることも、檀家離れが進む要因の一つとなっています。

檀家離れの原因は寺院側にもある?

檀家離れは、社会の変化だけが原因とも言えません。

「公益財団法人 全日本仏教会」が行った「仏教に関する実態把握調査(2021年度)報告書」によると、さまざまな理由により、お寺への満足度が低いと回答した人も一定数います。

ここでは、檀家が寺院にどのような不満を感じているのかについて、くわしく紹介します。

お布施の金額が不透明

「菩提寺や菩提寺住職をあまり信頼していない・まったく信頼していない」と答えた人は、その理由として「お布施の金額が高額である」「使途に透明性がない」という点を挙げています。

「何かと高額な寄付金を求められる」「他のお墓に比べて寺院墓地の管理費が割高なのに管理が行き届いていない」など、費用が高いことや、お金の使途について不信感があることがわかります。

また、菩提寺に満足していない理由としては「お布施が高い」「お金に関する場面以外では連絡がほとんどない」という回答が上位です。

このように、お布施に関する不満により、菩提寺に満足していない人が多いことがわかります。

住職と檀家のコミュニケーション不足

住職と檀家とのコミュニケーション不足も、不満を持つ原因のひとつと考えられます。

住職を信頼していないという人の中では、「頼りにならない」「説得力のあるお説教を聞いたことがあまりない」など、住職を信頼・尊敬できないという回答があります。

逆に、菩提寺に満足している理由としては「住職が誠実である」「住職が親切である」という点が挙げられており、住職が理由と回答している人が多くなっています。

このような結果から、檀家離れを防ぐには、住職の人柄や対応力も大きく影響すると考えられます。

新しい供養制度を受け入れない

近年はお墓の継承者がいない檀家も増えており、そのような檀家は「どこで安心して眠れば良いのか」という悩みを抱えています。

しかし、永代供養墓や樹木葬など、お墓の継承者不要のお墓が寺院墓地にない場合、まったく知らない場所でお墓を探さなければならなくなります。

寺院が新しい供養方法を導入しない場合、檀家の悩みに応えられず、結果として檀家離れが進む可能性があります。

寺院経営を安定化させるために、初期投資不要で新しい取り組みを始めてみたいという方は、ぜひエータイの資料を取り寄せてみてください。

▶︎ エータイへの問い合わせはこちらから

檀家離れが寺院に与える影響

檀家離れが寺院に与える影響とは

檀家離れが寺院に与える影響は、大きく分けて2つあります。

寺院経営の不安定化

寺院は檀家からのお布施や寄付によって支えられています。

しかし、檀家の数が減ると収入が減少し、以下のような影響が生じる可能性があります。

  • 本堂や境内の修繕・維持などの適切な管理ができなくなる
  • お盆や彼岸、年忌法要などの寺院行事の開催が難しくなる
  • 住職の生活が立ち行かなくなる

檀家収入は、寺院経営における大きな収益の柱です。檀家離れが進む場合は、寺院を安定して継続させるために、何らかの対策が必要です。

寺院の存続が難しくなる

檀家離れが進んで寺院経営が立ち行かなくなった場合、最終的には廃寺になってしまうことがあります。

特に地方の寺院では人口減少で檀家が減っており、経営が厳しい寺院が増えています。

また、都市部にいる若い世代が檀家を継ぐことをためらった場合は、より檀家が減るため、将来的に廃寺になる可能性も高まると考えられます。

檀家離れを防ぐために寺院が取り組むべき活動

檀家離れが続くと寺院経営に大きな影響を及ぼすため、何らかの取り組みをして、少しでも檀家をつなぎとめる必要があります。

ここでは、檀家離れを防ぐために寺院が取り組むべき活動の例を紹介します。

檀家とのコミュニケーション

檀家とのコミュニケーションの機会を増やして対話を深めることは、檀家との関わりを強くします。

檀家にとっては、死後の供養だけでなく、日頃から住職にさまざまなことを相談できることが心の支えになり、安心して日々を過ごせることにもつながります。

死後だけでなく日常生活でも檀家であるメリットを実感できれば、檀家離れを食い止められる可能性があります。

地域に根ざした活動

寺院として地域に根ざした活動をすることも、檀家をはじめとする地域の人とのつながりを強くするひとつの方法です。

季節ごとのお祭りを催したり、寺院の一部を解放して寺子屋やヨガ教室などを開催することで、お寺と地域の人々との距離を縮めることができます。

また、お祭りは家族単位で参加しやすいため、地域の人との交流がより深まるというメリットもあります。

お布施などの費用の透明化

お布施の金額が不透明で、明確な目安がないことは、檀家離れの原因のひとつと指摘されています。

お布施の金額を明示して費用の透明化を進めることで、以下のような効果が期待できます。

  • 檀家が安心して法要を依頼できる
  • 檀家が自分の経済力に応じた適切な選択ができる
  • 檀家の不安や不信感が払拭され、寺院に対する信頼感が高まる

お布施に対する疑問や不信感が払拭されることで、檀家との長期的な関係が維持しやすくなります。

オンライン供養などのサービス展開

寺院の収益を増やすために、オンライン供養などのサービスを展開するのもひとつの方法です。

近年はライフスタイルの変化などで、親族が集まったり、従来のように寺院に足を運ぶことが難しくなっています。

オンライン供養であれば、遠方に住む檀家にも法要を提供できますし、檀家の移動コストも減らせます。

また、檀家に関わらず全国からの依頼を受けることが可能なため、収益を増やすことができます。

永代供養墓など新たな収益源の確立

檀家以外の収益源を確立し、寺院経営を安定化させることも、寺院が取り組みたい解決法のひとつです。

永代供養墓や樹木葬など、お墓の管理や供養を寺院に任せられる永代供養墓や樹木葬などを導入することで、檀家料以外の収益源を確保できるというメリットがあります。

お墓の継承者がおらず悩んでいる檀家に、安心して眠れるお墓を提供することにもつながります。

少子高齢化が進み、お墓の継承者が不要で、継続した管理費がかからないお墓のニーズが高まっている中、世の中の人が希望するお墓を提供することで、ニーズに応えつつ収益源も得られるというメリットがあります。

寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入するメリット

永代供養墓・樹木葬イメージ

永代供養墓や樹木葬を取り入れることは、寺院経営という観点から大きな効果があります。

ここでは、寺院が永代供養墓や樹木葬を導入するメリットについて、エータイの場合を事例にご紹介します。

初期投資が不要

エータイの永代供養墓や樹木葬では、初期費用が不要なことが大きなメリットとなっています。

永代供養墓を導入する場合、一般的には数千万円単位の初期費用が必要な場合が多くなっています。

そのため、檀家離れによる収益悪化を改善したくても、キャッシュフロー悪化の懸念から一歩を踏み出せないという寺院も多くなっています。

エータイの永代供養墓や樹木葬であれば初期費用が不要なため、寺院経営者がリスクを抱える必要はなく、安心して新しい取り組みを始められます。

一度に複数の種類のお墓を作れる

エータイでは永代供養墓や樹木葬など、複数の種類を同時に導入できることも魅力です。

複数のお墓を一度に比較できると、見学に来られたお客様の考えに合ったものが見つかりやすいため、成約につながりやすいというメリットがあります。

また、エータイでは複数の異なる種類のお墓を導入する際も初期費用はかからないため、寺院経営者の負担はありません。

マーケティングから販売まで一任できる

エータイの永代供養墓や樹木葬では、建立から宣伝広告・販売・清掃等のお墓の管理まですべてエータイに一任できる仕組みです。

一般的には、永代供養墓の販売は寺院が行うケースも多いものの、思ったように売れず販売不振に陥ってしまうケースも多々見られます。

しかし、エータイでは長年培った経験や知見を生かし、広範囲にわたって効果的なマーケティングを行うため、スムーズに販売を進められます。

また、販売が思うように行かない場合でも、そもそも寺院は初期費用を支払っていないため、寺院経営に悪影響を及ぼすリスクはありません。

このように、エータイの永代供養墓や樹木葬の導入では、寺院がリスクを負うことなく新しい取り組みができる仕組みが整っています。

寺院経営者の手間が増えない

寺院経営者は葬儀や法要などで忙しく、永代供養墓や樹木葬の販売や管理に割ける時間は多くはありません。

エータイでは、永代供養墓の販売や見学者の案内、契約手続きなどはすべて一任できるため、本来のお勤めや仕事をおろそかにすることなく、寺院経営安定化に向けた取り組みができます。

寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入する流れ

寺院がエータイの永代供養墓や樹木葬を導入する流れは、以下のとおりです。

  1. 顔合わせ
  2. ヒアリング
  3. プラン提出
  4. 打合せ
  5. 許可申請
  6. 発注・工事
  7. 販売
  8. 管理

顔合わせでは、寺院が抱える問題点や将来像など、まず寺院経営者のお話をじっくり伺います。

その後に、エータイの永代供養墓や樹木葬をどのように導入すれば良いのかについてもご説明します。

導入すると決まった場合は、寺院の敷地に合ったプランを提案し、打ち合わせを重ねたうえで最終決定し、契約手続きを行います。

お墓を建立した後は、エータイが販売活動を行います。また、見学者の案内・契約手続き、墓地の掃除などの管理も行うため、寺院経営者の負担が増えることはありません。

永代供養墓や樹木葬の販売や管理に関しても、すべてエータイに一任できることが大きなメリットとなっています。

まとめ

日本の少子高齢化は今後も進むと考えられていることから、檀家離れの流れは今後も続くと考えられています。

檀家が減ると寺院経営に影響を及ぼすため、問題解決のための取り組みを行う必要があります。

寺院経営を改善する方法はさまざまですが、その中のひとつに永代供養墓や樹木葬の導入があります。

エータイの永代供養墓や樹木葬は、初期費用不要で新しい取り組みができ、多くの寺院への導入実績があることから、安心して検討いただけます。

エータイでは、墓地開発や販売・管理など、永代供養墓導入に関するさまざまなことを、すべて一任できます。

寺院経営を安定化させるために、初期投資不要で新しい取り組みを始めてみたいという方は、ぜひエータイの資料を取り寄せてみてください。
▶︎ エータイへの問い合わせはこちらから